Prime Minister Award

 

 

3月6日に「工業省優秀工場首相賞」の表彰式に行ってきました。私の勤務先が表彰されたのです。「Prime Minster Award of Outstanding industry」と訳されるこの表彰は毎年工業省が優れた工業事業所を選定して表彰するものです。 この賞は「品質」、「環境保全」、「安全衛生」、「生産向上」、「自由貿易区部門」の五つの部門賞があって合計で15事業所ぐらいが表彰されます。私の勤務先は1994年に「環境保全」で受賞して以来、4年連続で受賞していています。こういう賞はそれ自体に意味のあることではないですが、自慢話に聞こえれば、お金をずいぶんつかったのではないかなど邪推や揶揄がつきないのもタイにおいて日本人がいやらしくなる点です。多くのかたがいろいろとタイについて誤解されているようですが、こういうものはお金でとれるようなものでないですし、審査にあたる委員がまじめでひたむきなこともあえて申し上げておきます。

実際の所、審査を受けるのは大変です。書類審査(バインダー12冊の書類を提出)の過程や実地調査における事実の確認においてペーパーワークが多くなるので、本来の業務外で多大な負荷が発生して大変なことは事実です。が、タイでもっとも進んだ事業所のひとつとの評価を得るために労をを惜しまない従業員みんなの姿を見ていると、悪いことではないと思います。この従業員達が7年前にはだれ一人して社員ではなかったこの会社の名誉を通じて得ようとしているものは何なの考えるにつけなおさらです。

審査においてはやはり普段の積み重ねでつくった職場が評価されます。付け焼き刃では無理です。よい職場をつくることは当たり前のことを当たり前の水準に維持することですが、その苦労はやって見た人でなければけっしてわかりませんのであえて普段の苦労話はおいておきます。

近年、若年労働の排除などの例に見られるように、タイの工業事業所の環境保全や、職場安全のレベルは地味ながら着実に向上しているといっていいでしょう。バブル以外の部分にもしっかりと富が生かされている部分があります。この表彰も労働福祉省夜工業省をはじめとする各省庁の積極的な政策や着実な行動、啓蒙活動の一環として十分に機能を果たしていると思います。

 

表彰はGovernment House〔首相官邸と首相府省のあるところ、正確にどう云えばいいのか私もわかりません。)で行われました。左が本館、右は迎賓館のようなホールです。作りは荘重ですが設備やそのメンテナンスは国家予算の乏しさを伺わせます。(これはバブルがはじけて不況になる前からのことです。)

これまでは表彰式はディナーでしたが、今年は緊縮財政を反映して朝9時から、ホールでセレモニーのみ。マルチスライドのプレゼンテーションも普通のビデオに格下げです。来場者の集まりがよかったので予定より30分早く8時半からビデオ上映でスタート。チュアン首相は予定通り9時きっかりに入って、セレモニーは9時30分で終わりました。さすがに時間に正確で合理的かつ無駄のない運びに、こういうときは「タイ人は時間にルーズだなんて云っているのはどこのどいつだ」と自分を棚にあげて云いたくなります。(首相の車を通すために通行止めにされて、打ち合わせに遅れている人のことは一瞬忘れてしまいます。)

で、チュアン首相の左に立っているのはソムサク工業大臣でその左が副大臣の一人です。前のコーン前副首相兼工業大臣は有名な人でしたし、別の縁もありましたが、この新しい工業大臣は名前も顔も知らなかったのでどんな人か興味もあったのですが、なんとこのソムサクさん42〜3歳と私と同じ位なんだそうです。左の副大臣も30代、それも前半に見えました。 いろいろ彼我の違いを考えさせられます。まあ工業団地公社(IEAT)のソムチェート総裁もずいぶんと若いですが、このソムサクさんははるかに凌ぎますね。

あと、建物やVIPのセキュリティーについても毎回感じることがあるのですが、ここでお話するのは適当でないのが残念です。

 


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