第16回

  

 

 今年の雨期も終盤になりました。先日は終業間際から激しい雷雨となって、降り始めて5分後には直径20cm以上ある建屋の雨どいの導水管から激しく水が噴き出してきて、あっという間に構内のガターからもあふれだして敷地を水浸しにしてしまいました。一時間半ぐらいたってから帰宅の途につきましたが、雨は降りやまず、構内の水が滝のように工業団地の排水路に流れ込み、その排水路もあふれる寸前なのが目に入りました。幸い少し車を走らせると雨はやみ1時間半ほどで自宅につきました。

 翌朝勤務先に向かう際、久々にスクムヴィット通りが全面水浸しで河のようになっていました。夜半から夜明けにかけてバンコク都内で相当降ったようでした。筆者はいつも午前5時半頃に家を出ますが、その時間でもすでに渋滞が始まっていましたから、その日の通勤は皆さん大変だったことと思います。

 数年前まで筆者は「雨による渋滞は7月の最終水曜日が最悪」というジンクスを勝手に作っていました。その日にひどく雨が降りバンコク都心と郊外で大渋滞になって、普段なら2時間かからない退社の道のりに倍以上の時間がかかることが、数年間続いたことがあったのです。ある年は午後5時20分に工場を出発した会社の退勤のバスが、バンコクの戦勝記念塔に到着したのが真夜中の12時近くでした。翌朝6時には通勤のためのピックアップですから、なかなか大変なことでした。こと通勤の大変さに関する忍耐力はバンコクの人も東京のサラリーマンに匹敵するのではないでしょうか。

 しかしアユタヤ南部からバンコクまで、今では雨が降って渋滞していても2時間以上かかることはめったになくなりました。不景気で車の減ったのせいでもあるのでしょうが、道路や排水設備などインフラが整備されたことも確かです。

(了) 

 

 


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