バンコクの罠

   

 今日は私の「知恵の限界」とは関係ありません。この前、「宝石フェア」というタイトルで旅行者や在住者がひっかかるトラブルについてふれましたが、最近とある危機管理に関するセミナーに私の同僚が出席して聞いてきた話をしてくれました。いろいろな有名無名の詐欺や強盗などの手口をいくつかご紹介することにします。

 普段、「バンコク情報、タイ情報は他のみなさんの超充実有名ページにおまかせ!」と言っている「CHANNEL THAILAND」ですが、たまには役に立つ情報をお届けします。みなさん、これをご覧になってトラブルを回避していただければ幸いです。

1. 道を尋ねる窃盗団

 歩道を歩いていると、横に車が横に止まり、たどたどしい日本語あるいは英語で話しかけ、自分はマレーシア人、シンガポール人、ニュージーランド人などといいます。(女性が多い)「XXXへ行きたいんだけど..」などと地図を見せて場所を教えてほしいといいます。多くの場合はそのまま車・タクシーのなかに誘い込まれます。車が急に走り出してびっくりしたすきや、車内で地図を広げているときに鞄やポーチからパスポート・財布を盗まれてしまいます。そのときマッサージをされたりすることがあります。

日本人の被害者は年間100人以上だそうです。欧米でも「"私たちはシンガポールからきたツーリストです、道を教えてください"ゲーム」として有名らしいです。欧米人のタイ旅行記などにもでています。

 日本人のタイ好きの方々には非常に有名なケースですが、みなさんには勝手の分からない観光客ねらいと思われているようです。いかにも観光客のような格好をして誘いをかけてくるのを試してみるようなかたもいらっしゃるようです。(いいのかね)

 しかし私の知っている実際の被害のケースを見ると、またその手口から言っても、本当にねらわれているのは中長期の滞在者だと思います。「初めて」風のしかも英語を話さないような観光客は地理を聞くのに適当な人間ではありませんし、不自然です。当然ある期間以上バンコクに滞在するなどして、多少土地勘もあり、言葉も多少できる親切な(しかも若干鼻の下の長い)人が一番のターゲットです。(特に「ぼくは観光旅行者じゃないぞ」というのを発散している人は外見をみただけである程度わかるのが面白いところです。そこをつかれやすいのだと思います。)

2. 宝石フェア(このあいだご紹介したもの)

 観光地、景勝地などでたどたどしい日本語あるいは英語で話しかけてきます。最初は雑談をしていますが、「近くで政府主催の宝石フェアーをやっている。今日が最終日。ご存知ないんですか?新聞やテレビのニュースで盛んにやっていたでしょう。」等と言います。

 これを別の人が同じ場所や別の場所で少し時間をおいて繰り返し言い、相手に興味をおこさせ信じ込ませるわけです。その人が連れていっ(てくれ)たり、トゥクトゥクの運転手がやはり同じようなことを言って会場に連れ込まれること多いようです。いきなり宝石の話をせず、親切にお寺などを案内した後に宝石店の話をすることもあります。

 「40〜50万円の宝石が今日まで30%引きである。日本にいけば百万円で売れる。」というのがうたい文句です。日本の有名宝石店などの名刺を見せ、ここに行って私の名前を出せばいつでも売れるということもあるそうです。実際にそいういう有名店へ持ち込んで安物とわかります。被害は年間120件とか。

 念のため本当の政府主催の宝石フェアというのもありますのでご注意ください。近々開催の予定。確かにお得ではあるらしいです。

3. 空港その1:睡眠薬による窃盗

 空港で、英語で話しかけてきます。「友達になろう。ホテルを紹介してあげる」などと行って近づいてくるそうです。引っかかって、ホテルにチェックインした後、ビール・ジュース等を一緒に飲んだりすると、その飲みものに眠り薬が入っていて身の回り品を盗まれるのです。過去には、眠り薬の飲みすぎで死亡した人もいます。これは年間30〜40件。

4. 空港その2:賭けトランプ

 このケースは、たどたどしい日本語で話しかけてきます。「妹が今度日本に行くので家に来て日本のことを教えてほしい。」と来ます。家にいくと妹は外出していていないので、「妹が返ってくるまで、トランプでもしていましょう。」ということになります。最初は賭けずに、勝たせてくれます。「うまいですね。」といって、少しずつ賭けを始めます。どんどん相手に勝たせ、帰りにくくします。(この辺は日本人は特にはまりやすい心理です。)最後に大金を賭けたところで逆転してしまいます。このころには、百万円くらい負けていることもあるらしいです。「払えなければ、クレジットで払え、日本に帰ってからも返してもらう。」という脅しをすることもあるので、恐ろしくて払ってしまうとのことです。 

5. 空港その3:出迎え詐欺など

 タクシー待ちをしている人やミーティングポイントで出迎えの人を探しているひとがねらわれます。特にバンコクの渋滞で出迎え者がなかなか現れないとき(こういうことはままあります。)などねらわれます。

 そして出迎え者の代理を装ったり、親切を装ったりして「ホテルまで連れていきます。」と言います。空港の近くやスティサンあたりのホテルに連れていき、法外な料金でチェックインさせます。

 場合によってはその晩、「出迎えのXXさんは急な都合で来れなくなり、かわりに案内してくれと頼まれてます。」と言って、食事をさせ、夜の街のガイドをしたり、女性のいるところに連れていく場合もあります。この場合も法外な料金を払うはめになります。

 最初に出迎え者やその代理を装う場合は、鞄のネームタグを見て「XXさんですか?」などと、呼びかけてきます。このときカモの方は出迎えが居ない心理的不安も手伝って「XXXX会社のかたですか?」などとつい自分から聞いてしまいます。当然「そうです。XXさんは急用ができまして、急に頼まれました。お待たせしてすみません。」と来ます。要注意。(自分の名前や会社の名前などは自分からすぐ言わないのが見知らぬ土地での鉄則です。)出張で初めてバンコクに来た会社員などがひっかかりやすいです。

6. パタヤガイド

 観光客に親切にガイドをします。信用したところで近くに面白いところがあるのでいきませんかと誘います。後は空港2とほぼ同じ手口で賭けをし、大金を巻き上げます。

7. 観光ガイドライセンス(要注意事項)

 タイでは観光地の案内員(添乗員)となるためには試験をパスしライセンスをもらわなければなりません。観光地では地元の警察が、ライセンスをもたないで、案内をしているひとを捕まえ、1〜2万バーツを罰金としてとることがあるそうです。この場合は警察による本当の取り締まりです。(すくなくとも捕まるところまでは。)

8. すり(ワットアルンにて)

 船待ちをしているときに売店の人間がしつこく「千円、千円」と日本語で言ってものを売ろうしてきます。 売店の人に気をとられている隙にすりが近づいてきて後ろからするのです。被害者年間10数人とのこと。昼前11:00ころにひっかかっているひとが多いらしいです。

 ワットアルンでは、船の料金のトラブルも多いですね。グループ全員の料金か、一人分の料金か確認することが必要です。

9. スタンガンレイプ強盗事件

 ノボテルにチェックインし部屋に入ろうとした日本人OL22歳の後をホテルのボーイを装った男が一緒に部屋について来て、部屋にはいったところで、男はスタンガン(高圧電子銃)をとりだし発射。女性が失神したところで、強姦、パスポート等を奪って逃げたという話です。

10. ナライパン、フランス人宝石商

 ナライパン(WTC向かい、ゲイソンプラザの並びのみやげもの屋コンプレックス)でフランス人らしい、30歳くらいの男が、にこにこして近づいてきて、「ここの店は高いですよ」といって別の店にいって高いものを買わせるのだそうです。

11. ゴルフ場その1

 パXX・インXX というコースで起こった事例です。ゴルフ場の事務所に入ると受付の近くに立っていた流暢に日本語を話す男が近づいてきて、その男に「誰の名前で予約していますか?」と聞かれたそうです。その場にまだ到着していない予約をした者の名前を受付の女性に言ったところ、その受付の女性は「予約は入っていない」とコンピュータ画面を見て言ったそうです。(このへんは前後関係が不明です。)仕方なく予約者が来るまでゴルフ場のレストランで待っているとさきほどの男が近づいてきて「XXさんならやはり予約が入っていましたので私が代わりにグリーンフィーを払ってきてあげましょう。」と言い、お金をあずかってそのままトンズラしてしましましたとさ。 

12. ゴルフ場その2

 パイXXXXX、レイXXXXでは、ロッカーの鍵をこわし、クレジットカード、財布等を盗む事件が発生しているとのこと。(プレー中も財布は持ち歩くこと。)

13. その他

などの事例が報告されています。

 とにかくみなさんご注意を。次回は危険を防ぐ日頃の注意事項についてお送りしたいと思っています。しかしここにあげた事例を見てるとなんとなく「バンコクって平和なのね。」という気がして来ないでもありません。どうでしょうか?

 


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